
こんにちは、のりゆきです。
先日、待ちに待った「劇場版鬼滅の刃」を観てきました。
入場者特典の0巻は、あっと言う間になくなってしまったようで、
鬼滅関連のグッズもほとんどがソールドアウト状態。
1日の上映回数が、分刻みだったので、まるでバスの時刻表みたいでした。
僕は極力人混みを避けるべく、
レイトショーでの鑑賞だったのですが、
それでも、結構な人数がいたので改めて鬼滅の刃の人気ってすごいなぁと思いました。
鬼滅の刃は、アニメからハマったのですが、
(アニメからハマった人は多いと思います)
アニメがきっかけとなり漫画も購入しました。
なので、今回の無限列車編の内容は事前に知っていました。
というか、今回の映画を鑑賞する人たちの大多数は、
既に、事前に内容を知っていたと思います。
興味深いのは、事前にストーリーの結末を知っているにも関わらず、
映画館へわざわざ足を運ぶ人が大多数いた、という事実です。
普通は、結末が分かりきっている物語って、
犯人が既に分かっているコナンのようなもので、
ハラハラドキドキもしなければ感動もありません。
次は、こんな展開になるな、と分かっている物語に対して人は興味を持つことができないんです。
なので、オリジナルを少々アレンジして、漫画と映画の違いを作るわけですが、
なんと今回の鬼滅の刃の映画は、原作をほぼそのまんま映画にしたのです。
既に多くの人が知っているであろうストーリーにも関わらず、です。
事前にネタバレしてあるコンテンツに対して、消費者はお金を払うのか?
という疑問は、圧倒的な結果として証明されてしまいました。
蓋を開けてみれば、あれよあれよと言う間に興行収入は40億超えです。
今までコロナで外に出れなかったストレスが爆発したかのような勢いです。
なぜ原作を忠実に再現している(結末の分かっている)映画に、
多くの人はわざわざお金を払ってまで観たのか?
いくつか理由はあると思いますが、
その中でも僕は、原作をアレンジしなかったから、だと考えています。
良かれと思いオリジナルに味を加える行為は、
時に、素材の味を台無しにしてしまうことがあります。
鬼滅の刃って、漫画で読んでももちろん面白いのですが、
これが映像化(アニメ化)されることによって、
本当に炭治郎が目の前で語りかけているかのように感じられるんですね。
声優陣も豪華ですし、
アニメの映像のクオリティもかなり高く綺麗です。
映像化された原作は、どんな感じになるのか?という期待値が、
今回は圧倒的に高かったんじゃないかと思います。
それは、今までのアニメという土台が作り上げたブランドでもあります。
実は、鬼滅の刃は少年ジャンプに連載されていたのですが、
当初は今ほどの爆発的な人気はありませんでした。
これが、なぜおばあちゃんでも知っているような人気になったのか?と言うと、
アニメの影響なんです。
実際、鬼滅のアニメでハマった人は多いと思います。
それが、あれよあれよという間に拡散されて行き、
今日もどこかの本屋で鬼滅の刃が売れていくわけですね。
アニメをご覧になった方は分かると思うのですが、
この原作シーンが今までのアニメのクオリティで忠実に映画で再現されたらヤバくない?
そんなワクワク感がいっぱいだったと思います。
アニメという入り口(無料)に全力を注いだ結果、
映画や漫画(有料)が飛ぶようにヒットした、とも言えます。
つまり、アニメという土台で信用を既に得ていたわけです。
アニメでこのクオリティなのに、映画になったらどうなってしまうのか?
そんなハラハラドキドキを経験したいが故に、既に結末を知っている物語にも関わらず、
映画館に僕らは足を運んでしまうわけです。
(アニメの内容を知らなくても楽しめます)
特に、アニメ19話では、神回と称されるほど、多くの人の心を魅了したのですが、
例外に漏れなく僕の心も見事に動かされました。
初めて19話のヒノカミを観た感激は今でも鮮明に覚えていますし、
本当に鳥肌が立つほどの感動で震えました。
視聴者の心に深く入り込んだのは、間違いなく途中で流れた挿入歌です。
「竃門炭治郎のうた」
(かまどたんじろうのうた)は、まるで最終回を思わせる仕上がりでした。
世界観と映像、声優、音楽がミラクルフィットを起こし、
ガリレオも驚きの化学反応を起こしているのです。
さらに、メッセージ性が中毒レベルの歌詞なので、
なんどもなんどもリピートしてしまうわけです。
「・・・え?」
「・・・これ・・・映画なの?」
「・・・ちょっ!画面が涙で見えないんだけどぉぉぉぉぉ!」
そう叫ばずにはいられないほど、素晴らしい神回でした。
これを観てしまうと、やっぱり映画を期待してしまうわけですよ。
アニメであれだけすごかった作品が、映画化されたら間違いない、と。
ちなみに、映画ではハンカチ必須!というツイートを見かけましたが、
涙腺が崩壊してしまうほど、心の奥の奥の奥まで、煉獄さんのメッセージが熱い炎のようにメラメラと入り込んできます。
最初、アニメで観た時は、
「なんだよ!こいつ!ウザっ!」なんて思ってしまったけれども、
映画の時間が進めば進むほど、煉獄さんを好きになっている自分がいました。
そして、煉獄さんのメッセージは現代に生きる人へ向けた救いの言葉にもなる、と。
こればかりは、是非、映画館へ行くしかないです。
僕が同じ言葉を言うのと、煉獄さんが言うのとでは、
説得力がまるで違うので。
鬼滅の刃って、漫画なんですけど、
僕らの日常生活にもヒントになること(メッセージ)が多いんですね。
実際、鬼滅の刃を観て人生救われた、という人達が大勢います。
今まさに苦しんでいる多くの人に向けて、
煉獄さんの言葉は、救いの言葉になるでしょうし、
彼の生き様から、何かを受け取って人生の糧にする人もいると思います。
煉獄さんに負けないように、
「よし、俺も頑張ろう!」
前を向いて歩くしかないんだと、
会場にいた多くの人は共通の思いを持つことができたと思います。
そして、共通の思いを持った矢先のエンディング「炎」が流れるわけですね。
はい、ここで会場にいる人全員の心が1つになります(笑)
そこらにあるいい言葉を寄せ集めただけの自己啓発書を読むよりも、
鬼滅の刃の映画を観た方が100倍いいと思いますよ!
表面上の言葉だけでは、人の心は動かせませんが、
それを実際に形として実践している人(煉獄さん)には、やっぱり人は感動する生き物なんだと、改めて痛感しました。
今回の映画では「悪夢を断ち切る」というテーマがあったように思いますが、
この映画で描かれる「悪夢」とは僕たちが想像するような悪夢ではなく、むしろ幸せな夢なんです。
だから、悪夢でありながら悪夢だとは思えない。
ずっとずっと、いつまでもいつまでも、夢の中の世界に留まりたい、
という気持ちが強くなっていきます。
ですが、炭治郎はその幸せな夢を「偽りの幸せ」だと見抜き、自分の刃で断ち切るのですが、
このシーンがまた辛いんです。
今までの炭治郎の背景を知っているからこそ、そこに共感が生まれるし、心を動かされます。
BGMがなんでここで流れるんだよ、、、反則じゃないか!と涙を流さずにはいられなくなります。
鬼であること、人間であること。
この両者には大きな大きな分厚い壁が存在しています。
戦闘においては、圧倒的に鬼の方が有利なんです。
けれど、有利な立場にある鬼が人間(鬼殺隊)を滅ぼすことができないのは、
まさに受け継がれる意志が人間にはあるからであり、
受け継ぐ人間がいるからです。
とにかく、本当に本当に本当に、素晴らしい映画でした。
決してハッピーエンドではないんですけど、
僕も頑張ろう!と思えたのは、煉獄さんのおかげです。
本当に素晴らしい映画なので、
是非、映画館で鑑賞してもらいたいと思います。
全く作品を知らない人でも楽しめるし、
これを機に、鬼滅の刃のアニメを観るのもオススメです。
余裕があれば是非、漫画も読んでみてください。
それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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